社長メッセージ

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26歳で入社した当時、会社の経営は危機的な状況でした。 その様な状況下では、お金の問題だけでなく、そこにいる従業員の心も乱れます。従業員、お客様、協力会社、仕入れ業者、すべての方たちと心がうまくかみ合わない中、なんとか建て直さなければと生き残る為に必死で働きました。

その後、会社の危機を乗り越え、2018年、40歳の時には数年先の仕事まで受注できるようになりました。この頃、自分の中では「もうこのまま現状維持だけをしておこう」「これ以上、何のために利益を追求する必要がある?」「なぜそんなに厳しい生き方をしなければいけないのか?」「もういいじゃないか」と思う気持ちが大きくなってきました。

そうなると、勉強のために読む本もだんだんと簡単な読みやすい本ばかりを選択するようになり、深い信念や理念を問うような言葉から遠ざかるようになりました。単純で手間のかかる作業を避け、堅い地道な案件を選ばず、仕事の大義など考えず奇をてらった戦法ばかり考え、一発儲かるような短期的な「術」を使った経営方向に動き出します。

会社は微増ながら成長して行きましたが、心の中で「このままでいいのだろうか」そういうモヤモヤした情感が募るようになりました。入社以来、従業員の生活の為に、会社の利益を必死で追いかけ、とにかく従業員を路頭に迷わしてはいけないという一念だけで必死で仕事をしていたのですが、会社が少し安定軌道に入ると、ふと「私は何のために働いてるのだろうか?」「そもそも自分は何の為に生きてるのだろうか?」「この会社はなんの為に存在してるのだろうか?」と自問自答するようになりました。我々はただ仕事をして「自分達が物心ともに幸せになる!」だけではなく、世の中のため、人の為に役に立つような仕事をしたい。

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そこで自分自身で導き出した答えは、小さい頃、御祖母さんから言われた「世の為、人の為」になるように頑張りなさいという言葉でした。すごくシンプルな言葉ですが、やはり仕事の本当の意味というのはそこになるなと思いました。

「世の為、人の為と考えると、未来の子供たちの為に何かをすることじゃないだろうか?そうなると子供たちが生きていく為には地球環境が良くなければいけないのではないか。」と考え始めました。つまり「未来の子供たちの為に、地球の為に」。

我々は屋外で仕事や作業することが多く、天候や気候に左右されるという事もあり、『温暖化』という言葉に大変敏感になっております。夏は気温が高く現場では毎年熱中症との闘いです。また、急激な気象の変化、つまり大雨や雷雨により作業を中断せざるを得ない状況も経験しております。

温暖化の影響による気象環境の変化から各地で大雨が発生したり、海水温が高くなり台風が勢力を維持したまま日本列島に到達することも増えています。気温は確実に上昇しており、毎年最高記録を更新している状況であり、50年、100年に1度の異常気象が毎年のように起こっています。地球は温暖化により悲鳴を上げてきていると感じております。

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この問題にアチハとしてどう取り組めるかを考えた時、思い至ったのが風力発電事業の事でした。

当社は従前より、風力発電機の輸送や据付工事をしていたのですが、この風力発電事業を調べるとCO2削減に適した再生可能エネルギーだという事がわかりました。そこで風力発電機をもっと増やせば環境に良いのではと思うのですが、急激に増えない要因の一つに「風力発電機が大きすぎて、日本の道路では運べない」という問題に突き当たりました。

ならば我々が長年培った特殊輸送技術を駆使する事により、風力発電の発展に寄与できるのではないか。風力発電が発展すれば、未来の子どもたちが外で遊べる環境を保てるのではないかと考えました。

この考えの元、現在では、風力発電機の輸送や据付工事から、電力の安定供給のためのメンテナンスや保守までをトータルで手掛けるようになりました。部材の在庫を備えた拠点を配備し、緊急時にも対応できるように日本全国をカバーしています。

100年後の地球の為に、つまり100年後も子供達が外で楽しく遊べる環境、この素晴らしい地球を残すために再生可能エネルギーに我々は取り組んでまいります。