アチハの
風力発電事業の特徴
- 風力発電の企画調査開発から、EPCI事業者として実際の設計・調達・建設・据付、その後の運用保守(O&M)・解体までを自社で実施。
- 実際の輸送及び建設据付やO&M・解体について、自社で実際に行います。
事業のスタートから一貫して
対応できる体制を構築
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01事業開発
関係省庁自治体との協力や許認可、地域住民からの理解協力を得ながら、地形風況を判断し風力発電事業の調査と企画を行います。
土地開発やSPC組成などの資金調達などの上流工程から実施。環境に配慮した開発計画を心掛けています。-
企画調査
地形・風況や地盤・送配電線・輸送ルートなどを調査、風車機器の性能調査、発電量予測による採算調査など、風力発電事業の企画を行います。
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開発設計
土地の調達と開発、風車のメーカー選定と設計調整など具体的に検討します。
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資金調達(SPC組成等)
ビジネススキームを構築し、パートナー探しやSPC組成等による資金調達、電力会社への販売スキームの構築を行います。
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地域協力・許認可取得
様々な意見を持つ各地域住民の方々との折衝や利害関係の調整を行います。
当社の技術や経験を元に、環境負荷が最少になるように努めています。各所からの許認可も取得します。
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02EPCI
実際の設計・調達・建設・据付を当社の技術者が行います。
海外からの海上輸送(輸入手続き)、山地への陸送、建設を直接行っています。
陸送は当社の祖業である重量物輸送のノウハウを活かし、他社が断るような難所でも輸送しています。
輸送時の環境負荷を減らすため、輸送シミュレーションを作成し、輸送時の森林伐採範囲を最少となるようにしています。
なお、EPCI事業者として元請となること、輸送のみや建設のみなど特定工程のみ請け負うことも可能です。
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03O&M
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当社が開発・建設した風力発電所の運用メンテナンスも、併せて行っております。
当社の案件に留まらず、他社様の風力発電設備についても、運用メンテナンス、交換建替え、解体まで行わせていただいています。
こちらは陸上風力(オンショア)に留まらず、洋上(オフショア)についても対応しております。
また部品交換や建て替え再利用や解体も請け負い、解体時には、廃棄ブレードのリサイクルを行うことで、環境負荷を削減しております。
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当社の特徴
アチハは、独自の技術開発やノウハウにより、風力発電事業においての優位性を発揮すると同時に、開発時の環境負荷を削減しています。
作業高さ150m、荷重140tの風車専用タワークレーン
アチハは、風車の大型化と狭小地での風車の建設に対応するため、風車専用のタワークレーンを開発。2020年、風車用タワークレーンを用いた国内初の大型風車の施工に成功しました。
最大吊上げ荷重140tの能力を有することから、部材をユニット化し楊重することにより、品質と安全性を向上させ、工期を短縮します。
また、従来の移動式クレーンと比べ、作業半径が半分以下となることから、環境への影響を最小限にいたします。
3D CADによる、輸送シミュレーション
アチハは祖業である重量物輸送の長年のノウハウと経験を有します(詳しくは特殊重量物輸送参照)。
そのノウハウは、風車のブレードの輸送において最大限に発揮されております。
3D CADを用いて輸送ルートのシミュレーションを行い輸送図を設計し、それを元に輸送ルートを作成、それにより輸送時の森林伐採の範囲を最小限と致します。
手法としてはどの輸送会社様も実施しているものですが、その精度はオペレーターの腕に左右されます。
長年の当社の経験と熟練の職人技が、高い効率性と環境保全を支えます。
風力発電機ブレードの100%リサイクル
アチハは、風力発電設備の解体時に発生する、廃棄ブレードのリサイクルを行っています。
2023年に株式会社イボキンと共同で、トレーサビリティが取れた 100%リサイクルすることに国内で初めて成功しました。
従来、国内では風力発電機ブレードは風力発電機解体後に適切な処理方法が存在しなかった為、ほぼ埋め立て処分が行われました。
風力発電機を解体後、回収したブレードを中間処理の上、セメント製造設備(ロータリーキルン)で熱源利用 (サーマルリサイクル)されます。
また、ガラス繊維を多く含有する焼却残さはロータリーキルン内で溶融・焼成され、セメントクリンカ(中間製品)の原料として取り込む(マテリアルリサイクル)ことで 100%有効活用しました。
再生エネルギー事業は、本来自然エネルギーを利用したクリーンな事業であるにもかかわらず、建設工事や解体時の廃棄物により環境負荷をもたらしてしまう課題が国内外で指摘されています。
アチハは、様々な技術やノウハウを用いて、トータルで環境にやさしいクリーンエネルギーの普及に力を入れてまいります。