社内報News letter

社長日報より
現場でトラぶったら楽しめ

昨日、山口県の現場で発電機2セット分を搬出、構内輸送に立ち会いました。
60tエンジンを積んだ120t低床トレーラが、工場の出口でカメになって、立ち往生。あらかじめ、トレーラがカメになる可能性を考えてキチンと、鉄板養生にてスロープを作っていましたが、それが'あまかったようで、完全にカメ状態で身動きがとれない、前にも後ろにも動けなくなりました。

50tジャッキ2丁で台車をジャッキアップ。とにかく、トレーラの腹をすってカメになってるなら、タイヤの下に木でも鉄でもいれて、車輪を上げるしかない。

とは言うもののの、やっぱり台車重量もいれると80tぐらいあるから、そう簡単にはいかない。

ジャッキアップするのでも、ジャッキを置いた所が地盤沈下するという二次災害も頭に入れておく必要がある。
まあ、昼飯も食わず3時間ぐらいやってれば、なんとか脱出できました。

台車がカメになる場合には、気をつけないポイントして、「思いっきり行っていい時と、ダメな時の判断」がある。カメになりそうな場合には、へたに止らずに一気に行けという方法もあるし、その見極めが大事。
今回は勢いよく行けばいけるだろうという判断だったのですが、全然ダメでした。余計に深くハマってしまったような感じです。
今回でもそうですが、私の現場の鉄則の一つとして「事前の養生だけはケチるな」です。

いままで、トレーラやクレーンで苦労する時は、、往々にして「事前の鉄板養生をケチってる」ケースが多い。たった、鉄板3枚~5枚をケチって、その手間を惜しんではいけない。それが、後で何十倍にもなって帰ってくる。

「養生はケチるな」です。

そして、もう一つの鉄則として、トラぶった時は「楽しめ」です。

トラぶった時は皆がああじゃない、こうじゃない、、意見が飛び交い、指揮命令系統がバラバラとなり、物事が進まなくなる。そういう時は「まず集まって、一服をして、皆で意思の疎通」をはかる。そして、どういう方向でやっていくか落ち着いて「決めて」から動く。
皆で、バラバラな動きにならないように、そこは指揮者が取り仕切らないといけない。

皆が意見を言い出し、情報が混乱して、今から何をやるのか、どういう方向性なのか、それを指揮者が方針を出して、大声で指揮とる。これこそが本来のリーダーシップでしょう。トラぶった時は、楽しめというのは、そういう余裕がないと、トラブルの時は皆が平常心がじゃないので、落ち着かないと、余計に悪い結果が起こる。だから、楽しむという余裕がいる。